最近よく聞くJamstackって何なの?誰か分かりやすく教えて
本記事では上記のような疑問を解消する記事となっています。
多くの人々がウェブサイトやアプリケーションを利用するようになった今日、ウェブ開発の世界も急速に進化していますよね。
その中でも注目されているアーキテクチャが「Jamstack」。
Jamstackは、ウェブサイトやアプリケーションを高速で安全に、そしてスケーラブルに構築するための新しい方法です。
この記事ではJamstackとは何か、どのようなメリットがあるのか、そしてその導入方法について詳しく解説していきます。
それでは早速見ていきましょう!
Jamstackの構成要素
まず、Jamstackという言葉自体が何を意味しているのかを見ていきましょう。Jamstackは、以下の3つの要素から成り立っています。
1. JavaScript (J)
JamstackのJにあたるJavascript。
Jamstackでは、JavaScriptがウェブサイトやアプリケーションの動的な機能を担います。
これにより、ユーザーがインタラクションを行う部分や、ページの一部を動的に変更する機能を実現できるというわけですね。
JavaScriptを使うことで、サーバーサイド(バックエンド)に依存することなく、クライアント側で多くの処理を行えるのが特徴ですね
2. API (a)
Jamstackのaですね。
APIは、異なるソフトウェア間でデータや機能をやり取りするためのインターフェースです。
Jamstackでは、サーバーサイドのロジックやデータベース操作がAPIを通じて行われます。
これにより、フロントエンド(ユーザーが目にする部分)とバックエンド(サーバー側の処理)が明確に分離され、各部分が独立して開発・運用できるようになります。
例えば、ユーザーのログイン認証や、外部サービスからのデータ取得などはAPI経由で行います。
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3. Markup (m)
Markupは、HTMLなどの静的なコンテンツを指します。
Jamstackでは、これらの静的コンテンツが事前に生成され、CDN(Content Delivery Network)を通じて高速に配信されます。
静的コンテンツとは、ユーザーがブラウザでアクセスした際にサーバーから送信されるページの基本的な構造やデザインのことですね
事前に生成された静的ページは、リクエストを受けるたびにサーバーで生成し直す必要がないため、表示速度が非常に速くなるというという特徴があります。
Jamstackのメリット
次にいJamstackのメリットについて見ていきましょう。
以下に、主なメリットをいくつか挙げてみます。
1. 高速なパフォーマンス
Jamstackでは、静的コンテンツが事前に生成されているため、ユーザーがページにアクセスする際にサーバーでの処理がほとんど発生しません。
これにより、ウェブサイトの表示速度が非常に速くなります。
また、CDNを活用することでユーザーの地理的な位置にかかわらず高速にコンテンツを配信できるというメリットもあります。
2. 高いセキュリティ
従来のウェブアプリケーションは、サーバーサイドのロジックが含まれているため、セキュリティリスクが高くなることがありました。
しかし、Jamstackではサーバーサイドの処理がAPI経由で行われるため、サーバーへの直接アクセスが少なく、セキュリティの向上につながります。
また、静的コンテンツは攻撃対象が少ないため、セキュリティの観点でも優れています。
3. スケーラビリティ
Jamstackを採用することで、ウェブサイトやアプリケーションが簡単にスケールアップできます。
静的なコンテンツを配信するだけなので、サーバーの負荷が低く、多くのユーザーが同時にアクセスしても問題が発生しにくいとされています。
このメリットは大規模なサイトになってくればくるほどメリットを発揮すると言えますね。
また、APIを利用することで、必要に応じて機能を追加したり、外部サービスと連携したりすることも容易です。
4. 開発の効率化
Jamstackでは、フロントエンドとバックエンドが明確に分離されているため、開発チームがそれぞれ独立して作業を進めることができます。
これにより、開発効率が向上し、プロジェクトの進行がスムーズになります。
また、静的コンテンツの生成やAPIの利用が標準化されているため、新しい開発者がプロジェクトに参加しやすいという利点もあります。
Jamstackの具体的な導入例
Jamstackをどのように活用できるかを理解するために、いくつかの具体的な導入例を見てみましょう。
1. ブログやニュースサイト
静的コンテンツが多いウェブサイトにおいて、Jamstackは非常に効果的です。
たとえば、ブログやニュースサイトでは、多くの記事が静的なHTMLとして事前に生成されるため、アクセスが集中しても高速にページを表示できます。
さらに、APIを利用して、コメントシステムや検索機能を統合することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
2. eコマースサイト
eコマースサイトでは、商品のリストや詳細ページが静的コンテンツとして生成され、ユーザーが素早くアクセスできるようにすることが重要とされています。
待機時間が少しでも長くなればなるほど、カゴ落ちや離脱などが発生する原因となるため、いち早くコンテンツを表示することが大切ですね。
Jamstackを使用することで、商品ページの表示速度が向上し、ユーザーが快適にショッピングを楽しめるようになります。
また、決済システムや在庫管理システムはAPIを通じて統合されるため、セキュリティとスケーラビリティも確保されるというメリットもあります。
3.サービスサイト
企業が提供するサービスサイトでは、時として多くの訪問者に安定して情報を提供する必要があります。
Jamstackを採用することで、企業のホームページは高速かつ安全に運用できるようになります。
また、APIを利用して、最新のニュースやブログ記事を自動的に表示したり、問い合わせフォームを組み込んだりすることが可能です。
Jamstackの導入方法
では、実際にJamstackを導入するにはどうすればよいのでしょうか?基本的な流れを見ていきましょう。
1. 静的サイトジェネレーターの選択
Jamstackを活用するためには、まず静的サイトジェネレーターを選ぶ必要があります。
代表的なものには、Next.js、Gatsby、Hugoなどがあります。これらのツールを使って、ウェブサイトの静的な部分を生成します。
静的サイトジェネレーターは、Markdownやデータベースの内容をHTMLファイルとして出力するためのツールであり、特にブログやポートフォリオサイトに適しています。
2. APIの構築または利用
次に、必要な機能を実現するためのAPIを構築するか、既存のAPIを利用します。
例えば、外部サービスからのデータ取得、ユーザー認証、データベース操作などはすべてAPI経由で行います。
自分でAPIを構築する場合は、Node.jsやRuby on Rails、Djangoなどのフレームワークを使用することが多いですね。
3. ホスティングの選定
Jamstackのウェブサイトは、静的なHTML、CSS、JavaScriptファイルとしてホスティングされます。
これらのファイルは、NetlifyやVercel、GitHub Pagesなどのホスティングサービスを利用して公開できます。
これらのサービスを使うことでCDNを利用してグローバルにコンテンツを配信し、ユーザーがどこにいても高速にアクセスできるようにします。
4. デプロイと運用
静的サイトジェネレーターとAPIの構築が完了したら、ホスティングサービスを使ってサイトをデプロイします。
デプロイ後は、運用中に発生する問題を監視し、必要に応じてAPIや静的コンテンツを更新します。
Jamstackのアプローチでは、更新作業が簡単であり、新しいコンテンツや機能を迅速に反映させることが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Jamstackは、現代のウェブ開発において非常に有用なアーキテクチャです。
高速なパフォーマンス、優れたセキュリティ、スケーラビリティの高さ、開発効率の向上など、多くのメリットを提供します。
特に静的コンテンツを多く含むサイトや、APIを活用した動的な機能が必要なプロジェクトにおいて、その効果を最大限に発揮します。
ウェブ開発の世界は日々進化していますが、Jamstackのような新しいアーキテクチャを理解し、適切に活用することで、より良いUXをユーザーに提供することができると思います。
というわけで本日の記事は以上となります~!