俺には音楽しかない!これからも音楽を続けていきたいし音楽で将来食べていけたら最高だなあ。
でも実際のところどうなんだろう。音楽やバンドで売れるのは一握りだろうし、うーん。
本日は上記のようなお悩みに対する記事です。
「音楽で飯食う、音楽を仕事にする。」
音楽が大好きな人、バンドをしている人なら考えるごく普通な考えではないでしょうか。
今回は10年以上音楽業界にいて、数多のバンドを見てマネジメントをして来た筆者がその夢、目標を達成するために知っておいたことをお伝えしたいと思います。
音楽で飯を食べたい、バンドを仕事にして生きていきたいという人に向けた記事ですので、ぜひご覧ください。
本記事の内容
・売れるために最低限必要なポイント3選
・本当に仕事のつもりで取り組んでる?
・練習だけじゃなく飯をしょっちゅう食べよう
難しいけど夢を見なきゃ始まらない
しょっぱなから暑苦しい言葉ですが事実だと思います。
これはバンドに限らずどんな夢、目標でもそうですね。
思考は現実化する
byナポレオン・ヒル
目標を達成するにはまず思うこと、夢を見ることから始まるのは事実です。
売れるために最低限必要なポイント3選
ただ、思うだけではもちろん売れることはできません。人一倍行動が必要ですし、色んな要素が揃ってこそ初めて売れる可能性は生まれるのです。
ここではそのポイントをご紹介します。
売れるために最低限必要なポイント
・曲が良い
・計画性を持とう
・良いメンバーを揃えよう
上記を具体的に見ていきましょう。
曲が良い
当たり前のことかもしれませんが、音楽で飯を食うとは「楽曲という作品を提供して対価を得る」ということですよね。
ならば曲が良いというのは大前提となりますが、ただ良いだけではなくそのアーティストでしか聴けない「何か」が必要になって来ます。
どんな商品にも売れているものには個性があり、「これしかないから」買う人がいるのですね。
掃いて捨てるほどある楽曲の中で、そういったオリジナリティを見つけていくのは並な作業ではありませんが、売れるためには避けては通れないポイントです。
計画性を持とう
音楽で食べていくなら計画性が欠かせませんが、目標や計画性を持っていない、またはふんわりしているバンド、アマチュアのアーティストは山のようにいます。
私の体感では、そういったことを明確にしているバンドは1割もいなかったかと思います。
逆を言えば、目標や計画を明確にしているアーティストは成果が出ている、もしくは成果が出始めているというような状況が多かったように思います。
また、バンドの収支表なども作り、毎月の金銭の管理などもきっちり行なっていくことが長期的に健全なバンド活動をする上では必須となって来ています。2021年現在、メジャーの力は以前ほど無くなり、インターネットの恩恵を受けて「個人で活動する」バンドやアーティストは増えています。
その方が儲かることがある場合もあるからですね。
もちろん自分で自由にやりたいということもあるとは思います。
どちらにせよ、目標や計画をまず持つことです。そしてそれをバンド内で共有して全員で認識を一致させること。
足並みが揃っていない状況ではバンドは持てるポテンシャルを最大限発揮することはできません。
良いメンバーを揃えよう
バンドでご飯を食べていくためには良いメンバーを揃えることが欠かせません。
ただ、これが本当に難しい・・・(泣)
なぜかというと自分だけで解決できる問題じゃなかったりするからです。物事に他人が関与してくると問題は一気に複雑化します。自分だけではどうしようもないことってありますよね。
例えば自分は精一杯頑張っていても、メンバーの家庭の事情で脱退してしまったり、などです。
そういった自分ではどうしようもない事象でメンバーを失う人を私はたくさん見て来ました。
・同じ夢、目標に向かって一緒に頑張れるメンバー
そんなメンバーに出会える可能性は限りなく低いのです。
しかし、実際に出会っている人はいましたし、成功しているバンドも見てきました。
もし
信頼できるメンバーがいない、、、もうダメだ
という方がおられたら、諦めずに探し続けて欲しいです。
ただ、「メンバーに振り回されたくない」という場合は思い切ってソロになるなども良い選択肢だと思います。
どうしてもバンドをしているとメンバー問題は避けては通れませんし、それが嫌でソロになる人もたくさんいました。
本当に仕事のつもりで取り組んでる?
売れないアマチュアバンドやインディーズバンドを見ていて思うことがあります。
それは「えっ本当に仕事のつもりで取り組んでる?」ということです。
例えばですが、仕事は遅刻しないがバンドの練習は遅刻する、などの事例です。
これは本当に良くないです。しかしそういう人に限って「俺はバンドで飯を食う!」とか言ってます。。。笑
音楽を仕事にするなら、売れてから仕事のように取り組むのではなく、今この瞬間から仕事のつもりで全力で取り組むべきです。
もちろん本業のお仕事があって大変なこともあるとは思いますが、成功する人はこのように考えて努力している人だと思います。
仕事、と思うだけでいろんなことの見方、価値観が変わります。
・楽曲の質→自分たちの商品。本当にこれでいいのか?と常に疑問を持てる
・計画性→仕事であれば自然と目標や計画を設定するはずです
・メンバー→仕事仲間としてシビアに、かつ協調性を持って取り組むはずです
10年以上業界にいて思うことは、「本当に仕事のつもりでやってるの?ナメすぎじゃね?」ということです。
もちろん一生懸命やってるけどそういったことを知らない、考え方が分からないバンドやアーティストはいますので、そういった人たちには教えてあげれば良いと思います。
いかがでしょうか。みなさんのバンドは全員が「音楽を仕事にするぞ!」という気持ちで活動できているでしょうか。
もし「うちのバンド、不安だな・・・」という方は是非メンバーで一度腹を割って話すことをお勧めします。
練習だけじゃなく飯をしょっちゅう食べよう
バンド活動をしていて、練習が終わったらさっさと帰路につくバンドがいますがそれは愚の骨頂。
スタジオに入っているときは「練習時間」です。
練習は練習であり、入り込んだコミュニケーションや、何気ない雑談をすることは難しいです。
もちろん趣味でやっている場合はそういったこともありですがプロフェッショナルを目指す上では練習時間は練習に割くべきです。
しかし、それだけではメンバー間のコミュニケーションが希薄になることは目に見えています。
バンド活動は人間関係の塊です。
人と人同士の関わり合いの中で行なっており、お互いに人間であることから色んな思惑が交錯しています。
ただ、普通の仕事では毎日顔を合わせますがバンドメンバーでは週1回、熱心なバンドであっても週2、3回ほど顔をあわせるのみです。
その上でさらに練習でしか話さないとなると、お互いに何を考えているかわかりません。
人知れず悩んでいるメンバーもいるかもしれません。
そういったことに後々気付いても遅いのです。
だからこそ私は、「練習するだけじゃなく飯を一緒に食べたら?」とよくバンドに言っていました。
時には練習で合うのではなく、飯を食べるためだけに集まったり、遊びに行ったりしてもいいと思います。
こういったことをしているバンドは本当に少なかったですね。
そしてその多くのバンドがメンバーが脱退したり、解散したりしていました。
失ってからでは遅いです。ぜひ細かなコミュニケーションを心がけて、バンドの一体感を強くしていきましょう。
それではまた次の記事でお会いしましょう。