こんにちは、しのです。
今度ドメイン移管をすることになったんですけど、ドメイン移管をするとDNSレコードやネームサーバーも新しく切り替わりますか?絶対にミスしたくないので教えてほしいです
本日は上記のような疑問を解決します
ドメイン移管は日常的に行う機会も少なく、練習も出来ないため実施に不安に思うWEB関係者の方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう僕もその一人でして、今でも毎回冷や冷やしながらドメイン移管やサーバー移管を行っています。苦笑
ただそれくらい慎重に毎回行うべきであり、「緊張することが必要な作業」という認識を持っていますね。※ミスるとサイトが閲覧できないとかメールが届かない、という事があるため
それでは前書きはこれくらいにして、早速見ていきましょう!
記事の信頼性
改めまして、しのです。
この記事を書いている僕は現在とある企業でWEBディレクター、エンジニア、デザイナーとして働いています。
これまで30件以上のドメイン移管やサーバー移管を行ってきました。
最初は本当に手探り状態で何回も肝を冷やしながら行っていましたが、最近はようやく確信をもってこれらの作業を進める事が出来るようなっています。(サーバーやレジストラによって設定が異なる場合があるため完全に安心はできないです!)
今回の記事ではどなたでも分かりやすいように書いたつもりですので、もしタイトルのような課題を持っている方には見ていただけると何かお力になれると思います。
それでは順番に見ていきましょう。
ドメイン移管をするとDNSレコードは切り替わるか
結論、切り替わりません。
なぜならネームサーバーが移管元レジストラの情報を引き継ぐためです。
そしてDNSレコードはネームサーバーの管理元の情報が参照されますが、ネームサーバーはドメイン移管をするだけでは通常切り替わらないためです。※サーバーやドメイン管理会社によって異なるケースがあるため例外が無いか必ず事前に確認をしましょう。
なのでドメイン移管をしたからといって、新しいドメイン管理会社で設定しているAレコードやMXレコードを参照する事は無いので安心してください。
-
ドメインを変えずにサーバーを変えた場合、DNSの切り替えはどこで行う?
続きを見る
DNSとネームサーバーの関係
そもそもDNSとネームサーバーの関係がよく分からないんだけど、、
めちゃくちゃ気持ち分かります。僕も最初は全然わかりませんでした。ここは「ちゃんと理解すること」が大事ですね。
以下にそれぞれの役割を書いて見ました。
DNS(Domain Name System)
DNSは、ドメイン名(例: example.com)をIPアドレスに変換する仕組みです。
この仕組みの中で「DNSレコード」が使われ、ドメイン名に関連するさまざまな情報を記述しています(例: Aレコード、CNAME、MXレコードなど)。
小学生でもわかるように書くと以下のような感じです。
DNSはインターネットの「住所録」みたいなもの
インターネット上にはたくさんウェブサイトがあります。
でも、そのウェブサイトを見るためには「住所」が必要ですね。
この住所が【IPアドレス】と呼ばれるもの。
例えば
YouTube の住所は「142.250.74.206」
Google の住所は「172.217.161.238」
でも、こんな数字を覚えるのはとても大変ですよね?
IPアドレスをブックマークバーに貼っていても何が何だかわかりません。笑
IPアドレスはコンピューターは処理しやすくても人間がIPアドレスを覚えるなんて大変です。「youtube.com」の方が断然覚えやすいですよね。
なのでDNSは人間が分かりやすい名前(ドメイン名)と数字(IPアドレス)を紐づける役割を担っています。
ポイント
youtube.comとURL欄に入力するとIPに変換してyoutube.comのサイトを見れるようにしてくれるのがDNSです。
もしDNSがなかったら、ウェブサイトを開くたびに「172.217.161.238」とか「142.250.74.206」みたいな数字を覚えなきゃいけません。これはめちゃくちゃ大変なので僕らはDNSに毎日お世話になりまくりということです。
ネームサーバーとは
何となくわかってきたけどネームサーバーとDNSって何が違うのよ?
確かにその点も分かりづらい点ですよね。「ネームサーバーってDNSって一緒じゃないの!?」と思っていた時期がありました。
まず押さえておきたいのが、ネームサーバーは、DNSレコードを管理するサーバーということです。
ネームサーバーが親でDNSレコードが子みたいなイメージでも大丈夫です。
ネームサーバーがDNSレコードを管理しています。
ドメインを切り替えるだけではDNSレコードは切り替わらない、なぜならドメイン移管ではネームサーバーが切り替わらないし、DNSレコードはネームサーバーが管理しているから、ということ?
冒頭の疑問がここで解決されましたね。その通りです。
ネームサーバーは「DNSレコードのデータベースを持つサーバー」と考えるとわかりやすいです。
ネームサーバーが「DNSレコードの保管庫」、DNSレコードがその「中身」とイメージしてください。
まとめ:ドメイン移管で絶対にミスしないために知っておきたいこと
ドメイン移管を行う際に気になる「DNSレコードやネームサーバーの切り替わり」についての疑問は解決できましたでしょうか。
ポイント
ドメイン移管だけでは通常ネームサーバーは切り替わらないため、DNSレコードもそのまま保持されます。
DNSレコードは、ネームサーバーによって管理される「住所録の中身」のようなものです。
ただし、移管先のレジストラの仕様によって例外がある場合もあるので、事前確認が重要です。
特に、ドメイン移管は日常的に頻繁に行う作業ではないため、冷静で慎重に取り組むことが成功へのカギとなります。
緊張するくらいがちょうどいいです。苦笑
事前に現在の設定を確認し、バックアップを取るなどの準備を怠らないようにしましょう
これを読んだ皆さんが、安心してドメイン移管に挑めることを願っています!
ほなね。