マネジメントって具体的にどういうことを指すの?あとマネジメント力ってどうやったら伸びるものなの?具体的な方法が知りたいな。
本記事では上記のような疑問やお悩みを解決します。この記事を書いている僕はマネジメント歴8年。今まで50人以上の部下をマネジメントしてきました。
組織は一人一人のプレイヤーの能力やセンス、考え方で業績が変わる場合もあるかもしれませんが、基本的には「マネジメントが適切に行われているか」が業績に対する大きな要因になることが多いとされています。
なぜならマネジメントを行うことは「チームが向かう先を示すこと」であり、「その目標のために管理や指導を行うこと」だからですね。
とても奥が深いマネジメントですが、どうすればその能力を伸ばすことが出来るのでしょうか。
今回の記事では「マネジメントの基本」の部分から、「どうすればマネジメント力を伸ばすことが出来るか」という点まで紹介したいと思います。
マネジメントの言葉の意味とは?
まず初めにマネジメントの言葉の意味について触れておきたいと思います。
マネジメントという言葉の意味は、「組織を統制する一連の活動」であり、会社に当てはめると「経営管理」に意味が変わるのが特徴です。マネジメントを行う場合、計画を立てて実行し、結果を分析して新たな計画を合理的にする、マネジメント機能が必要という考え方が基本です。
引用元:リーダーのメモ帳
また、マネジメントという言葉を広めたピーター・ドラッカーによると以下のような言葉の意味と定義しています。
ドラッカーの定義によると、マネジメントとは、「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」とされています。
引用元:digireka HR
マネジメントするために必要な能力とは?
それではここからはマネジメントをする場合に必要な能力やスキルについて見ていきます。
計画力
マネジメントを行う立場の人間に計画性が必要なのは言うまでもないかもしれません。
組織の売り上げ、収益はもちろん、部下のレベルアップまで「どれくらいのタイミングでどうなっていたいか」をあらかじめ決めてそこに向けてリソースを投下していくことが必要です。
傾聴力
個人的にはこの傾聴力がマネジメントのポイントだと思っています。
極端な話、マネジメントとは「聴く」事が仕事と言っても良いくらいです。
多くのマネージャーが「話すこと」「伝える事、指導すること」が仕事だと思っていますが、僕は逆だと思っています。
まず、部下が思っている事や課題を「聴く」ことから全てを始める事が重要です。
課題分析・解決力
チームの課題が何かをデータから解析し、解決に向けて動いていく能力もマネジメントには必須です。
正直、チームに何の課題も無いならマネジメントなんていりません。
僕の上司もよく「マネジメントする立場の人を無くすのが理想」と言っていましたが、それはすなわち「課題を一つ一つプレイヤーが自分で主体的に解決できる状態」の事を指します。
でもなかなかそんな組織はありません。
チームには現状を分析して、課題を解決するリーダーが必要なんですね。
管理力
僕はあまりこういった考えは好きではないのですが、組織を管理する力も必要です。
管理が出来ない人物がマネジメントをすると個人個人が好き勝手に仕事をしてしまい、決してまとまることはないため。
「大人なんだからちゃんとしてくれよ」という気持ちも理解できますが、チームの人間が好き勝手してしまうのは上司であるマネジメントサイドの責任。
事務的な作業の管理などの細かい部分もそうですし、取り組んでいるプロジェクトが問題なく進んでいるか、進んでいないならどう状況を打破するか、といった進捗管理まで、幅広く見ていく必要があります。
マネジメント力を伸ばすためにするべきこととは?
ではここからはマネジメント力を伸ばすためにするべきことについて解説していきます。
読書をする
これは今日から実施できることでして、結果を出すマネージャーは必ずと言っていいほど読書をしています。
僕もマネジメントをしていた頃は隙間時間を使って読書をしていました。
読書出来る隙間時間
・通勤時間
・お風呂
・トイレ
これらは一つ一つでは短い時間かもしれませんが、全てをかき集めると数十分から1時間、2時間になるはず。
もしそれを継続すると1ヶ月単位で何十時間という時間を読書に投下出来ることになり、1年だとさらに大きな数字になりますね。
読書は1000円~2000円くらいで先人の知恵やノウハウを享受出来る最もコスパの良い勉強法だと僕は思っていて、マネジメントを学ぶ上でも読書をしない手はありません。
ここではマネジメントを学ぶ上で代表的な書籍を紹介しておきます。
セミナーに行く
マネジメント向きのセミナーに行くこともオススメです。
僕は7つの習慣のセミナーやSMBCのセミナーによく行っていました。
セミナーは書籍と違い、セミナーを開催してくれる人の経験や体験談を直接聞けることがメリットです。
また、そこで知り合う人との繋がりが出来ることもあります。
今の時代はオンラインで開催されるセミナーも多くあるため、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
論理的思考力を身につける
マネジメントには論理的思考力が欠かせません。
論理的思考力は「ロジカルシンキング」とも呼ばれます。
論理的ではないマネージャーは言っている事が支離滅裂になってしまい、部下の信頼を得ることは出来ないからですね。
論理的思考力は書籍やセミナーでも学ぶことが出来ますし、自分で紙に書き出して日々トレーニングすることでも身に付きます。
論理的思考力を身につけるトレーニング方法
・紙とペンを用意する
・今悩んでいる事象を書き出す(What)
・その事象の原因を書き出す(Why)
・どうすればその事象を解決できるのかを書き出す(How)
・行動に移す
上記のようにすることで、論理的思考力を身につける事が出来ます。
必ず、「起きている事象」と「なぜその事象が起きているのか」を明確にすることが大事です。
「なぜ、なぜ」を突き詰めていくことで論理的思考力は磨かれていきます。
傾聴力を身につける
マネジメントするために必要な能力とは?の部分でも重要だとお伝えした「傾聴力」ですが、最初は思ったように相手の話を聞けていないことに驚くはずです。
部下が言うことに対して
・「そうじゃないんだよな」
・「それは違うだろ」
といったことを思ってはそのまま口に出してしまう。
人は聞くよりも話す方がよっぽど簡単なんですね。
そのため、徐々にでいいので傾聴力を身につけるためには以下の事を意識してみてください。
これらを意識するだけでも随分と変わるはず。
傾聴力を伸ばすためのポイント
・話を聴くことを意識する
・話にまずはうなずく(受け入れる)
・頭ごなしに否定しない
・感情的にならない
・相手の言っていることをオウム返しする
・共感する
これらは僕がマネジメントをしていた頃に実践していた方法ですので、是非実践してみてください。
まとめ:マネジメント力は後天的に伸ばせる
というわけで本日はマネジメントがテーマの記事でした。
色々書きましたが、僕が思うのは「マネジメント力は後天的に伸ばせるスキル」ということです。
なので、「自分はマネジメントには向いていない」「自分に管理職は無理だ」などと思わずに本やセミナー、自分でトレーニングを重ねてみて伸ばす努力をしてみましょう。
一朝一夕で身に付くものではないかもしれませんが、積み重ねた正しい努力は必ず自分に返ってきます。
日々忙しいマネージャーだからこそ、自発的に学ぶ姿勢で行きたいですね。
というわけで本日の記事は以上です( ͡° ͜ʖ ͡°)