マネジメントが上手くいかない。年上の部下は言うことを聞いてくれないし、他の部下も成長が鈍いように感じる。こういう場合ってどうやって対処したらいいんだろう?
本記事では上記のような疑問やお悩みを解決します。この記事を書いている僕はマネジメント歴8年。今まで50人以上の部下をマネジメントしてきました。
マネジメントが上手くいかない時は本当に辛いものですよね。
僕自身もマネジメントが上手くいかない時があり、愚痴をこぼしそうになったり、心が折れそうになったりしたことがありました。
そのため今回は悩めるリーダーの皆さんに向けてマネジメントが上手くいかない場合の原因と解決方法について解説していきます。
こんな方にオススメの記事です
・マネジメントがうまくいかず悩んでいる
・部下との人間関係がうまくいかず悩んでいる
マネジメントがうまくいかない場合の原因と対処方法
では早速マネジメントがうまくいかない原因について見ていきましょう。
原因1.部下と対話が出来ていない
マネジメントをするうえで最も重要なものはなんだと思いますか?
僕は「マネジメントする側とされる側の信頼関係」だと思っています。
信頼関係が出来ているチームは小さなミスや落ち度をものともしません。
小さなミスや落ち度はカバーしあい、更に団結力を増していきます。
ところが信頼関係が構築出来ていないチームはどうでしょうか。
小さなミスや相手の落ち度をいつまでも引きずり、挙句の果てには愚痴のネタにします。
これでは良いチームを作ることなど出来るはずもありませんよね。
そして信頼関係が出来ていないほとんどの原因が「きちんと対話が出来ていないこと」によるものです。
人間関係の話であるため、絶対的な正解があるわけではありませんが、相手と良好な関係を築きたいのであればマネジメントする側が勇気を出して対話をしてみましょう。
原因1.の解決方法
もし部下と良好な信頼関係を築けていないと感じる場合は以下の2点に気をつけて対話をしてみてください。
・とにかく相手の話を聴く
・自分から心を開く
間違っても「自分ばかりが話をしてしまう」ということが無いようにしましょう。
相手の話をよく聴いてどう思っているのか、これからどうしていきたいのか、耳を傾けてみてください。
そしていざ自分が話す時は自分から心を開いて話すことが大事です。
どうやったら自分から心を開いているか伝わるんだろう
と思う方もいるかもしれません。
この点については感覚的に自然に出来てしまう人もいるかもしれませんが、「正直なところ、〇〇と思っています」などと伝えると自分が自己開示していることが相手に伝わりやすいかもしれません。
相手に心を開いてほしければ自分から心を開け
ということですね。
もし職場で対話するのが気まずい、空気を変えたいという場合は喫茶店で話すなど、場所を変えてみると気分も変わるのでオススメです。
原因2.相手のことを決めつけてしまう
これは僕の失敗談です。
その人は元々自分の部下ではなかったのですが、配置転換により自分の部下となりました。
ただ、良くない評判を色々と聞いていたため何となくその人に対して良くない印象を持っていたのです。
そしていざ自分の部下になってみると前評判通りの様子で仕事の成果も良くありませんでした。
そういった行動に対して僕は是正するように厳しく接したのです。
自分の中で「こういう人なんだろう」という決めつけがあり、大した対話をすることもなく一方的な形で話をしてしまいました。
その結果、その部下とはとあるタイミングで言い争いのような形になり、ほどなくして退職することになったのです。
今思えばマネジメントする人間として大いに反省するべき出来事でした。
原因2.の解決方法
このように、前評判などの印象があると相手を色眼鏡で見てしまうことがあります。
しかしそれはマネジメントする側としては適切な行為ではありません。
目の前の事実だけを見て、冷静に対応していく必要があります。
マネジメント側が感情的になったらマネージャー失格です。
人間なので好き嫌いはどうしても生まれることはありますが、僕はこの一件で学びました。
自分が良い印象を持っていない人ほど、親切丁寧に対応せよ
ということを。
心理学において「嫌悪の返報性」というものがあります。
これは自分が「相手の事を苦手だな、嫌いだな」と感じていると不思議と相手にもそれが伝わるというもの。
逆も然りです。
だからこそしたたかなマネージャー、出来るマネージャーは相手に自分のそういった気持ちを悟られないよう、普段よりも丁寧に接することを心がけてみると良いと思います。
原因3.自分で精いっぱいになっている
マネージャー、課長という役職は基本的に忙しいポジションです。
自分の事もやりながら、部下の面倒も見る必要があるためどうしても業務の量が膨大になってしまいがち。
そして忙しい時ほど自分の事で頭がいっぱいになってしまうマネージャーもいます。
そうすると部下のマネジメントどころではなくなるのは目に見えていますね。
原因3.の解決方法
・業務の優先順位を明確にする
・1日のスケジュールにあらかじめ余白を作っておく
シンプルな解決方法ですが、僕はいつもこうするようにしていました。
業務の優先順位を常に明確につけることで自分が最優先にして行うべき業務が分かります。
そしてその業務を仕事が始まったら真っ先に手を付けて片付けていくことで最重要の業務を終わらせることができ、結果的に部下の管理業務や部下との対話に時間を割けるということです。
以下の画像は業務の優先順位を考えるときに有効なフレームワークなので参考にしてみてください。
左上が重要度も緊急度も高い、右下は緊急度も重要度も低い。
それぞれA,B,C,Dという形で分かれています。
僕の言っている考え方ですと、仕事が始まったらA業務やC業務を真っ先に手を付けます。
そして時間に余裕がある時にB業務やD業務を片付けるという方法をとるということですね。
こうすることで自然と自分の時間に余白が出来るようになるはずです。
このフレームワークはどんな仕事でも共通して使えるものですので、是非覚えておいてくださいね。
まとめ:自分に余裕を持ち、部下との対話を大切にしよう
マネージャーも人間です。
なので余裕が無い時だって、苦手な人間だっています。
でも「出来るマネージャー」はそういった課題を解決して前に進んでいきます。
状況や環境によって対応策は変わるため今回の方法が全て効果的であるとは限りませんが僕はこの3つにいつも気をつけるようにしていました。
少しでもあなたのマネジメントに役立てばうれしいです。
というわけで本日の記事は以上です( ͡° ͜ʖ ͡°)