SEOでよく聞くキーワードカニバリゼーションって何?起こるとどうなるの?どういう影響があるの?
本記事では上記のような疑問を解決します
SEO界隈で度々話題になる「キーワードカニバリゼーション」という言葉。
SEOを勉強している方であればご存知の方もいるかしれません。
このキーワードカニバリゼーションにはどのようなデメリットがあり、どのように対処していけば良いかについて本記事では深堀していきたいと思います。
この記事でわかること
・キーワードカニバリゼーションが何かわかる
・自分のブログのキーワードカニバリゼーションの探し方がわかる
・キーワードカニバリゼーションの対処方法がわかる
キーワードカニバリゼーションとは
まずキーワードカニバリゼーションが何なのかについて見ていきましょう。
カニバリゼーション=共食い
という意味でして、直訳すると「キーワードの共食い」ということになります。
以下の図をご覧ください。
上記のように、記事Aと記事Bという二つの記事があったとして、同じキーワードで検索エンジンに表示されてしまう状態の事を「キーワードカニバリゼーション」と言います。
キーワードカニバリゼーションが起きているということは同じドメイン内で検索エンジンからの評価を奪い合う状態になっているということです。
キーワードカニバリゼーションのデメリット
Googleの検索エンジン部門の超重要人物ジョン・ミュラー氏は以下のように答えています。
ほぼ同じ内容のコンテンツがたくさんある場合、それらは互いに競合します。まるで、子供たちが列の1番に並びたいと争っている場面のようなもので、最終的には他の誰かが前に滑りこみます。個人的には、複数の弱いページよりも単一の強いページを選びます。サイトの価値を水に流すようなことはやめるべきです。
引用元:ジョン・ミューラー氏の発言
上記のようにキーワードカニバリゼーションはせっかく作った記事が無駄になるどころか、サイト全体の評価を落とすことにもなりかねません。
本来のSEO評価も二分されてしまうことになり、正当な評価を受けられなくなるでしょう。
更にユーザーの観点、SEOの観点から見ても以下のようなデメリットがあります。
ユーザーの観点 | 同じような記事がありどの記事を読めばいいか迷ってしまう |
SEOの観点 | Googleのクローラーが混乱する |
このようにキーワードカニバリゼーションは「百害あって一利なし」と言ってよいでしょう。
キーワードカニバリゼーションを探す方法
ではここからはキーワードカニバリゼーションに陥っている記事を探す方法についてです。
今回は検索順位をチェックするツールであるGRCを使用して探していきます。
GRCって何?
という方はこちらの記事をご覧ください。
ステップ①メイン画面の履歴リストを確認する
まず、GRCを開いたらメイン画面の右下にある「履歴リスト」を確認してください。
ここは「何月何日の時点でこのキーワードはこのURLで表示されていたよ」という情報を知る事が出来る部分です。
ステップ②キーワードを選び、URLが変わっていないか確認する
次に検索順位が表示されている部分にマウスポイントを移動させ、キーワードを変えていきましょう。
すると、以下のように赤文字になっている部分が現れました。
これがキーワードカニバリゼーションです。
4/17の時点では「/cssheader」というURLのページが表示されているにも関わらず4/19の時点では「/rightobj」というページに変わっています。
幸いこのケースでは検索順位は落ちていませんが、同じキーワードで一方が評価されていない記事の場合、せっかく上位だったキーワードが50位以下になってしまうようなケースもあります。
キーワードカニバリゼーションの改善方法
キーワードカニバリゼーションが起きた場合、以下の図に沿って対処していきましょう。
まず、ぺージがそもそも必要かどうかを判断します。
検索順位としても50位前後などかなり低い位置にいる場合や、収益を発生してない記事である場合は「SEO的な価値があるか」どうかを判断しましょう。
もしこの際にカニバリゼーションが発生した際にどちらかが被リンクを得ているなどの場合は削除せず記事を修正したり、内容を統合したりするようにしてください。
SEO的に価値がある場合はリダイレクトして、もう片方の記事に読者を誘導するようにします。
読者的にもSEO的にも価値が無いと判断される記事である場合は削除しても構いません。
まとめ:キーワードカニバリゼーションが起きないサイト構成を!
というわけで本記事ではキーワードカニバリゼーションについて深堀りして解説しました。
本記事ではキーワードカニバリゼーションの探し方や対処方法についても紹介しましたが、出来る事なら「カニバリゼーションが起きる前に対策すること」が一番だと思います。
キーワードカニバリゼーションは何となく記事を書いたり、キーワードを選んでいるうちに意図せず起きてしまうことがほとんど。
そのため、サイト構成を考えるのであればトピッククラスターモデルを採用するなど、あらかじめ構成を考えた上で記事を作ることをオススメします。
というわけで本日の記事は以上です( ͡° ͜ʖ ͡°)