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【クビになることもある?】未経験からWEBエンジニア転職で失敗して学んだこと

2021年3月28日

しの

はじめまして、しのです。 WEBデザインやプログラミング、SEO、ブログ術に関する記事を主に書いています。 ブログの月間PVは約40000PV、月間収益は5桁です。 SEOで検索上位1位を約50件獲得(2023年6月時点)。

未経験でWEBエンジニアに転職したら雇い止めやクビになることってあるのかな。せっかくWEBエンジニアになるために頑張っているのにクビになるなんて考えられない。実際のところどうなのか、転職する前に知っておきたいな。

上記のような疑問にお答えする記事となっています。


タイトル通り、一度目のエンジニア転職でわたしは失敗しました。


雇用契約止め、つまりはクビになったのです。


今回は自身の経験を通じて、エンジニア転職する際に気をつけるべきことや心がける事をお伝え出来ればと思います。

記事の信頼性

あらためまして、しのと申します。

現在2年目のフロントエンドエンジニアです。

今回の記事は、全て自分自身の体験談で書かせていただきました。

この記事を通して少しでもエンジニアを目指す人のためになればと思います。

今回の記事を書く目的

自分自身の失敗を通じて、これから未経験でエンジニアになられる方に自分と同じ失敗をして欲しくないという思いから、おこがましくも自分の経験を書かせていただくことにしました。

なので自分自身の経験、失敗談を少しでも多くの方に知って頂いて転職活動に役立てていただければ、と考えています。

この記事を読んで得られる事

・WEBエンジニア転職で失敗しない方法がわかる

・WEBエンジニア転職時の心構えがわかる

・リモートワーク時に気をつけるべき事がわかる




大きくは上記の事が得られる記事となっております。


それでは前置きはこれくらいにして早速行ってみましょう。

結論

早速結論からですが、今回の経験から私が学んだことは以下です。

①エンジニアは転職してからがスタート。

②全ての「やらない理由」「出来ない理由」をクリアして誰よりも努力すべし

③未経験でのリモートワークは非常に難しいが、遠慮せずに分からない事はどんどん聞くべし


①に関してはエンジニアは入社してからがスタートです。

社内で一定の評価が得られたと感じるまでは死ぬ気で頑張るべきだと思います。

②に関しても同様ですがエンジニアは先輩方も日々勉強されています。そのため、それ以上やらないと差は開くばかりです。

出来ない理由ではなく出来る理由を考えて、とにかく時間を作って勉強するようにしましょう。


③は入社する会社や社会的な状況にもよるのですが、リモートで仕事をする事がこれから増えてくると思います。


その上で未経験でエンジニアになられる方には「自分で調べても分からない事はどんどん遠慮せずに聞くべき」ということを強くお伝えしたいです。


何も調べずに質問するのはダメですが、分からないことは聞くべきです。


わたし自身先輩に気を遣いすぎて「”○○さんが何が分からないか”私たちも分からない」と言われた事があります。


気を遣って聞いていなかった事が逆効果だった事の象徴のような言葉でした。


未経験から入社しているので、会社の人も先輩も当然未経験とわかっています。


未経験だからこそ分からないのは当然です。分からないことは変に気を使わず聞くしかありません。なので空気感や関係性もあるとは思いますが、「調べて分からないことは聞く」。これを徹底した方が良いと思います。

それではここからは、上記のような結論に至った経緯を見ていきましょう。

未経験からのWEBエンジニアとしての転職

自身は32歳の時、未経験からエンジニアに転職しました。

そこは30社位応募して決まった転職先でした。

後述する2回目の転職活動を思えば5分の1ほどの応募数で大したことない(?)応募数なのですが、当時は「こんなに決まらないのか」と思っていました。

転職出来たのは大阪のWEB制作会社。


従業員30名弱の会社です。ここではこちらの会社の事をA社と呼ぶ事にさせて頂きます。自身はそこにフロントエンドエンジニア兼デザイナー職で入社しました。


ただし、最初の3ヶ月は有期雇用契約。つまりは契約社員でした。正社員ではなく契約社員でしたが、憧れのエンジニアになれるということもあり入社を決断しました。


転職が決まったから「エンジニアになれる」は勘違い

元々A社は未経験不可の会社だったのですが、自身のポートフォリオを見ていただいた上で「可能性を感じる」と言って頂き採用して頂きました。

嬉しかったです。純粋に。



もちろん「エンジニアになれるんだ」という気持ちもありましたが
はじめての転職活動は分からない事ばかり。


ポートフォリオをブラッシュアップしつつ、プログラミングの勉強も平行しつつ履歴書を何枚も書いて送って落ちてを繰り返していたので、純粋に転職活動を終えれる喜びもありました。

しかしここでわたしは一つ目の勘違いをします。


転職が決まった=エンジニアになれる



という勘違いです。



あくまでスタート地点に立っただけ。

いえ、スタート地点にも立ててなかったのかもしれません。

結論からお伝えすると本当の意味でエンジニアになれるのは、おそらく実務経験を3年ほど積んでからだと思います。

しかし当時の自分は「これでわたしもエンジニアだ!」と浮かれていたのです。

すぐに現実の厳しさを知るとも知らずに。。。

入社〜フルリモートワークの始まり

無事に入社したわたしを待っていたのは、フルリモートワークでした。


入社する前から聞かされてはいたのですが、当初は

フルリモートワークかあ。なんかかっこいいなあ。エンジニアって感じ♪

と呑気に構えていました。


ちなみに当時は新型コロナウィルスが猛威をふるっており、緊急事態宣言こそ出ていないもののコロナに対する警戒度は非常に高かったです(今も勿論高いですが)

そのため、A社は面接も手続きも全てリモートでした。


そのため社長とも一度も会う事はありませんでした。


面接自体は1次が社長、2次は社長と制作の課長という形でしたがお二人とも直接お会いして話す事は最後まで一度もなかったです。

社長と会わないことってそんなに重要?

と思われるかもしれませんが、30名ほどの会社で社長も現役のエンジニアなので制作業務にたくさん参加されます。

自分の上司と一度も会ったことがない。


会う事が出来ない。

これは初動の人間関係を築く上でとてもキツい事だと割と早い段階で思い知らされる事になります。


結局自身が会社の方とお会いしたのは、入社前にパソコンなどの備品を受け取るために会社を訪れた時の総務の方だけでした。

話をリモートワークに戻します。

最初は研修から入りました。1週間ほど筆記などしつつ会社の収益の仕組みや各部署の仕事や関わるプロジェクトなどから、ローカル環境の構築やプログラミングに関する知識を教えて頂きました(とても感謝しています)

フルリモートワークは悪い事ばかりではありません。

朝の9時前に家のパソコンの前に座っていればいいので、朝は子供を保育園に送って行くこともできました。満員電車の煩わしさもありませんし家族との時間も増えました。

二人目が産まれて間がない時期だったので、家事も沢山出来ました。


リモートワークは「未経験」ではない方、会社や取引先と既に信頼関係が出来ている方にとってはとても良いものであると思います。

頑張ろうとすればするほど空回り

研修が終わり、簡単なページの改修を任されるようになりました。

フォームのバリデーションの条件を書き換えたり、ポップアップの仕様を変えたりです。

新人の場合はいきなり1からサイト制作を任される事はなく、大体は既存のサイトの改修などから入る事が多いと思います。

自身はデザイナーとしての仕事もあったのでサイトの看板(トップページの画像)の作成なども行なっていました。

他のところはどうか分からないのですが、小規模の会社であればあるほど「なんでも出来る」というスキルは必要だと思います。もちろんプログラムだけ書くフロントエンドもたくさんいますが、デザインが出来るエンジニアも多数おられますね。

元々、前職でもPhotoshopやIllustraoterを使っていたこともあり少し自信がありましたが、あえなく玉砕。。。笑


プロのデザインは初心者のそれとは全く違いました。


全てのデザインになぜそうしたのか、という理由が求められますし、大げさではなく1px単位の誤差、ズレも指摘されます。


しかし自分自身A社で頑張りたい気持ちが強かったので自分なりに試行錯誤しました。


どうすればもっと数字が取れるデザインが作れるのか、どうすればもっとユーザーに響くデザインが作れるのか。


しかし、自分なりに頑張りましたが中々現実はうまくいきません。


同じような指摘を受けてしまうのですが、あの時の自分は「分からないことが分からない状態」だったと思います。


最初のうちは気にかけて色々指摘をしてくれていた社長も段々口を挟む機会が減ってきます。

そして孤立

そしてある時事件が起きました。


意図せずではあるものの、「指示された事と違う作業をしてしまった」のです。


それってそんなおおごと?と思われるかもしれませんが


その一件以来「指示を守れない人」、「話が伝わらない人」という認識を周囲に持たれてしまいました。


何を言っても言い訳になります。自分としてはそんなつもりはなくても、社会で信頼を一度損ねてしまうと中々這い上がることは難しい。

特に、初期段階で良い人間関係を築けていない場合はなおさらです。


そんなこんなで周囲で味方してくれる人も少なくなり、自分の自己肯定感は下がり続ける一方


ここまでで入社して1ヶ月ほどです。


完全にわたしは「仕事が出来ない奴」で、周囲から孤立していきました。


鬱まではいきませんでしたが、当時はそれに近い感覚になりつつありました。

通常勤務に有り、リモートワークに無いもの

リモートワークはただでさえ人との関わり合いが薄いです。


例えば通常勤務だと休憩時間などに先輩と業務と関係のない雑談をしたりします。

この雑談というのは凄く大事で、業務の円滑なコミュニケーションにも良い影響として反映されたりします。

しかしリモートだとそういったことはありません。


パソコンはつけたまま画面から離れ、戻ったら戻った旨をチャットなどで報告し業務を再開します。

先輩と話すには「わざわざ」チャットなどで「今よろしいですか?」と確認を取ってからZoomなどで呼び出す形になります。


しかしここで

わざわざ雑談で呼び出すのもな。先輩も休憩中だし

という心理が働きます。そしてそれではコミュニケーションを取ることは出来ません。

リモートワークでは人間関係は希薄になりがちです。


わたしは完全にこのリモートワークのデメリットにハマってしまっていたのでした。


通常勤務の場合は、何かあれば「すいません、ちょっといいですか?」と横にいる先輩に聞く事が出来ます。


もちろん自分が調べて分からない上での話ではありますが、先輩の現在の状況、忙しそうかそうじゃないか、声をかけれるタイミングかそうじゃないか。


横にいるのとリモートで顔が見えないのではコミュニケーションコストのハードルが全然違うことを強く実感しました。

ひたすらGitのチェックをする日々

1ヶ月くらいが経った頃から、新しい仕事を指示されなくなります。

思えばこの頃には”その後のこと”は決まっていたのかもしれません。

誰でもできるような、”Gitのフェッチを行なって更新内容に漏れがないか確認する作業”というのを来る日も来る日も繰り返すようになります。

時には違う仕事もありましたが、どれもが単純作業で、クリエイティブな仕事は皆無。

しかし自分自身はここでも折れておらず、会社の評価は気になっていましたが「自分が出来ることに集中しよう」とそういった単純作業も淡々とこなしていました。

エンジニアとして働いている事は嬉しかったし、小さな事からコツコツやればまた認めてもらえるようになるだろう、と希望を持っていました。

しかし現実は辛口です。


試用期間でエンジニアとしてのクビ宣告

勤務開始してから1ヶ月半ほど経ったある日、社長からお昼頃にチャットが入ります。

「今少しいいですか?今後の契約のことについてお話したいです」という内容でした。

少し嫌な予感もしましたが、ポジティブな気持ちも持っていました。

すぐにZoomにつなぎます。

社長と制作課の上司がなんとも言えない表情で居ました(いまだにあの表情は忘れられない)

そして、「申し訳ないのですが、研修期間が終わったら契約を終えさせてください」

とだけ伝えられました。


体が固まり、首から後頭部にかけて、何かツンとしたものが込み上げてきました。手は冷たくなっています。喉はカラカラ。

時間にして10分も無かったかと思います。

何がダメだったのか聞くと結論としては「可能性を感じての採用だったが、やはり技術力的についてこれないと感じた。コロナもあり業績も厳しいので理解してほしい」とのことでした。

どれが本当でどれが建前なのかは分かりません。

本来仕事とは契約であり、価値を提供しているからこそ金銭が発生したり雇用を受けることが出来ます。

「自分なりに精一杯やってきたのに。1ヶ月半で見切られるなんて、、、」

そんな想い、言葉は嚙み殺し「承知しました」とだけお伝えし、画面は「プツッ」と切れました。

自分の甘さにここで初めて気づいた

そして呑気なわたしはここで初めて現実の厳しさ、自分の甘さに気づくことになります。


自分なりに精一杯やっても、価値を提供出来なければ解雇になる。冷静に考えれば当たり前のことかもしれません。


会社とは利益を追い求めることで、社長は社員を食わせなければいけません。


そう思うと力になれない者は去る必要があったのだと思います。


しかし心のどこかで「3ヶ月経ったら正社員になれる♪」とどこか楽観的に構えていたことも事実です。


元々募集の書面には「3ヶ月後には必ず正社員になれる」という書面がありましたがそういったものに「絶対」や「必ず」はありえないのですね。

子供がいることを言い訳にしていた

自身には3人の子供がいます。ただ、子供がいることを言い訳にしている自分もいました。

まだ子供が小さいので、基本的には休みの日はずっと一緒にいたり子供と過ごす時間は多いです。

それはそれで素晴らしいことですし、自分自身が望んだ人生でもあります。

ただ未経験でしたし、そもそもエンジニアは職業柄勉強し続ける必要があります。

企業に入ってゴールではなく、企業に入ってからが勝負。


しかしこの時の自分は「子供の相手をするから今日は勉強はやめておこう」という風に子供を言い訳に勉強をしないことが多々ありました。

そうするとスキルはなかなか伸びてきません。今思うと当然の結果だったのかなと思いますし全て自分が招いた事なのかもしれません。


エンジニアは日夜学ぶ必要があります。今の職場でも皆さん休憩時間に勉強したり凄く熱心な方が多い。

そこに「やらない理由」を作ることは簡単です。そうではなく、どうやって時間を作るか、どうやって勉強するかが重要、ということです。

難航する転職活動

解雇通告を受けた日は何も手がつかない状況でしたが、次の日から気持ちを切り替えて転職活動を再開しました。

やっと終わったと思ったのにまた転職活動か、、、と少し気を落としていましたがそんなことを言っていてもしょうがないです。

転職サイトや転職エージェントに登録をし直し(登録内容を消さなければよかったと後悔しました。笑)、応募していきます。

いかし1回目の転職と違い、ある異変にすぐに気づきました。

書類が全然通らない

そう、書類が全然通らないのです。

前は13年間一つの企業にいたこともあり、割と書類は通りました。

感覚としては3社に1社くらいの感覚で面接にいけたのです。

しかし今回は10社に1社くらいの数です。

不採用の通知がくればくるほど気分的に落ち込みます。

おそらくですが、というか面接でも必ず聞かれましたがA社での早期退社が関係していたのではないかと思います。

自身も採用をしていたので分かりますが、早期退社はやはり印象は良くないです。

2回目の転職活動は必ずこの早期退社の理由を述べるところから始まったのです。

前職は13年勤めているのにその次は3ヶ月で辞める、しかも試用期間で解雇です。普通に考えて印象良くないですよね。

1回目の転職活動が今思うと全然難航してなかったものだとこの時気づきました。^^;

書類が通っても面接で落ちることが殆どでした。

しかし、A社の契約期間の終了は間近、残り2週間までに迫っていました。

時期は2020年の月ごろです。

150社くらいは応募しました。

そして必死に転職活動を続けた結果、今の会社に採用していただくことが出来たのです。

雇用契約終了まで残り1週間というタイミングでした。

未経験からの転職は文字通り"ゼロ"からのスタート

未経験からのエンジニア転職は大変でした。


前職や今までの経験を活かしたいと思うものですが、残念ながら最初のうちはほとんどそういった事も活かすことは出来ません。

全く別の仕事からの転職であるなら尚更です。


もちろん仕事に対する考え方や姿勢、価値観、性格といったソフトの面は前職で培ったものは持ち越すことは出来ますがスキル的なものは最初は通用しない可能性が高いです。


例えば自分自身は前職で企画やマネジメントの経験がありましたが、そういったことをエンジニアで活かせているとは今のところ思いません。


勿論自分自身がこれからキャリアを重ねていく上でそういった経験を活かせる事があるかと思いますが現時点ではそういった機会は皆無です。

それくらい、ゼロからスタートになるということです。

まずそこに対する覚悟を持たなければいけません。


でも自分自身、この道を選んで後悔はありません。


自分がやりたい仕事が出来ている事も、家族との時間を増やす事もエンジニアという道を選んだからこそ得られたものです。


一度きりの人生、自分自身が納得できる生き方をしたいからこそ、どんな困難があってもくじけず頑張ろうと思えるんじゃないかと思います。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後にではありますが、2回目の転職活動が大変だった時に自分を支え続けてくれたスティーブ・ジョブズ氏の動画を貼っておきます。

有名な動画なので知ってる方もおられるかもですね。

すごく勇気を貰える動画なので是非お時間ある時にどうぞです。

今の点がどこかの点に繋がっていると信じて。

それではまた明日の記事でお会いしましょう。

おしまい。

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しの

はじめまして、しのです。 WEBデザインやプログラミング、SEO、ブログ術に関する記事を主に書いています。 ブログの月間PVは約40000PV、月間収益は5桁です。 SEOで検索上位1位を約50件獲得(2023年6月時点)。

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