[この記事は2024年9月7日に更新しました]
JavaScriptを勉強したらjQueryを勉強した方がいいって言われたけど、色んなところで「jQueryはオワコン」って言われて勉強した方がいいのか迷うなあ。ReactやVue.jsを勉強するほうがいいのかなあ。
中途半端に勉強するのも時間が勿体無いし、どうしたらいいかなあ
本日の記事では上記の疑問に対してお答えしていこうと思います。
jQueryってオワコンなの?
XなどSNSを見ていると、「jQueryってオワコンなの?」というつぶやきがよく出てきます。
色々な意見があるjQueryですが、実際のところWEB制作の現場ではどうなのでしょうか?
というわけで今回はWEB制作会社の現場でのjQueryの使われ方、現状について深掘りしていきたいと思います。
筆者について
改めてまして、しのと申します。
現在はWEB制作、およびWEB開発を行っている企業でディレクター兼フロントエンドエンジニアをしています。
JavaScirptはもちろんjQuery、React.js、Svelteといったライブラリやフレームワークも日常的に使用しておりますので、実際にWEB制作やWEBアプリ開発の現場でjQueryがどのように扱われているか、リアルな現状をお伝えできるかと思います。
それでは前置きはこれくらいにして、早速結論を見ていきましょう!
jQueryは終わったのか?その結論
早速結論からですが、結論は以下です。
①今は使ってますが将来性という意味ではおすすめしません
②進みたい方向性によります。WEB制作なら勉強する価値はあります
と僕は考えています。
①今は使ってますが将来性という意味ではおすすめしません
主にWEB制作の現場ではありますが、jQueryを使用しているサイトは多数あります。
簡単なUIパーツを作るには凄く便利だと思いますし、バニラJS(素のJavaScript)で書くよりもコード量も短くて済みます。
jQueryは調べると色んなコードが出てくるのですぐに対処するなら便利ではありますよね。
実際React.jsやVue.jsなどのJavaScriptフレームワークが出てきて数年前から「jQueryはオワコンだ」と言われていますが未だに使われているのは便利さやコードの書きやすさなどからだと思われます。
アコーディオンメニューやトップへのスムーススクロール、ポップアップなど、jQueryを使って魅力的なサイトを作ることは十分に可能ですし、WEB制作の現場ではまだまだ現役です。
ただ、数年後はちょっと分からないな、というのが正直なところです。
というのも、先述したJavaScriptのモダンフレームワーク=React.jsやVue.jsなどがWEB制作の現場でも導入されているからです。
個人的にはこの状態、jQueryとモダンフレームワークを併用する時期はしばらく続くのでは無いかと思いますので勉強する事が無価値であるとは全く思いません。
むしろ勉強しておく事でそういった状況にもすんなり対応していけると思います。
jQueryはそれほど学習コストも高くありませんしね。
ただやはりReact(Next.js)やVue(Nuxt.js)を使用してサイト内ルーティングが早いサイトも増えてきていますし、WordPressではなくヘッドレスCMSを使用するような案件も増えてきています。
ですので、jQueryは知っておくに越したことはありませんが、率先して学ばないといけないかというとそういうわけでも無い気もしますね。
②進みたい方向性によります
これはハッキリとしているのですが、WEBアプリなどの開発に携わる、もしくは携わりたいのであればjQueryの勉強はお勧めしません。反面、WEB製作のお仕事をしたいのであれば学ぶ価値は十分にあります。
WEBアプリの現場はほぼVue.jsやReact.jsといったモダンフレームワークが主流だからです。
MVCアーキテクチャの観点でVue.jsやReact.jsは非常に使いやすいですし、jQueryはそういった意味ではアプリ制作には不向きだからです。
ですので、「自分自身が何をしたいか、どういう方向に向かいたいか」を考えた上で「WEB制作に向かいたいならjQueryを勉強する」、「アプリ開発ならモダンフレームワークを勉強する」というように判断していかれる事をおすすめします。
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クラウドソーシングで受注するなら勉強する価値あり
jQueryはクラウドワークスやココナラといったクラウドソーシングサイトでWEB制作業務を行いたいのであれば勉強する価値は十分にあります。
jQueryを使えればWEB制作の大体の案件は受けれてしまうからです。
HTML/CSSやJavaScriptの基礎学習を終えられたらいっそクラウドソーシングで案件を受注してしまっても良いかもしれません。
人間は「やらなければならない状況」で追い詰められると成長に繋がりやすかったりするので実戦経験は何よりも大きな勉強になります。
自身も上記のような状態でクラウドソーシングで受注した事がありますが、かなり成長する実感を持てました。
中々作品が出来ない時はかなり焦りましたが。笑
でもそれは責任感を感じていることの裏返しですし、プレッシャーがあるからこそ成長を実感する事が出来ると思います。
WEB制作の現場で動くサイト作りはもはや当然となっているので、jQueryを使って受注した案件をこなすのも一つの手です。
jQueryのメリット
jQueryのメリットは以下です。
①コード量が少なくて済む
1つ目がコード量が少なくて済むという点で、特に要素の取得時に顕著です。以下の例を見てみましょう。
//JavaScirptの場合
documet.getElementByID('ID名').textContent="こんにちは";
//jQueryの場合
$("#ID名").html("こんにちは");
上記では簡単な要素の取得を行なっていますが、このようにjQueryを使うと半分ほどのコード量で済みます。
特にコード量が少ないメリットはサイトの規模が大きくなるほどその恩恵は強くなります。
②学習コストが低い
jQueryは比較的初学者の方でも取っ付きやすいJavaScriptライブラリかと思います。
コードも短いですし、何より実際に要素がすぐ動くので分かりやすいです。
この「実際に要素がすぐ動く」というのは学習する上で重要なんですよね。
なぜなら、JavaScriptの学習をしていると「何でこれを勉強するの?」と思う事がよくあるからです。
その点jQueryはモーダルウィンドウを出したり、画面スクロールをしたり、視覚的に分かりやすいものが多いため分かりやすいということです。
jQueryのデメリット
逆にjQueryのデメリットは以下です。
①コピペエンジニアになりかねない
jQueryは以前からフロントエンドの現場で大人気だったため、沢山のサンプルコードがネットに落ちています。
そのため、正直それらをコピーするだけでも作りたい動きを実装するのは可能です。
ただこれでは俗に言うコピペエンジニアとなってしまい自力はついてきません。
そのため、コピペして動きを確認してからでも「なぜこれはこうなるのか?」を考えて、何も見ずにかけるように練習するなどのして対策をしないとコピペエンジニアとなってしまうので注意が必要です。
②ファイルの共存がしにくい
jQueryはその仕様上他のJavaScriptライブラリとの共存がしにくいという特徴があります。
そのためjQueryのみで実装するのであれば良い結果を得られますが、複数のライブラリを併用するとエラーになる事があるため取り扱いには注意が必要です。
JavaScriptを学んでからjQueryを学ぶ?
jQueryってJavaScriptを学んでから勉強した方がいいの?
という質問を頂くことがありますが、結論としては全部学んでからというよりは、 JavaScriptでDOM操作を覚えてから位でjQueryを学ぶと良いと思います。
というのも JavaScriptは出来ることが沢山あるため、学ぶことも幅が広いです。
ただ全くJavaScriptが分からない状態でjQueryを始めても訳が分からないと思います。
なので単純にWEB制作でjQueryを使うのであればJavaScriptの基礎を終えてDOM操作くらいまで出来るようになった段階でjQueryに手を出し始める感じで良いと思います。
前述の通り、jQueryはWEB制作の現場ではまだまだ現役で使えるライブラリです。
上記の書籍は2021年2月に発売された書籍で、jQueryを主に使用している書籍ですが、非常に分かりやすい上にコピペで使える&おしゃれな動きが多いためエンジニアじゃない人にも人気が高い書籍です。
もし
動くサイトを作りたいけど何からしたらいいか分からない
という方や
おしゃれに動くWEBサイトを作ってみたい
という方は手に取ってみる事をオススメします。
終わりに
というわけで本日の記事は以上です( ͡° ͜ʖ ͡°)
最終結論としては、jQueryはXなどでオワコンと言われていますが、使用用途や目的によってはまだまだ現役で使えると思いますし、WEB制作の現場ではまだまだ現役です。
学習コストも低いため、サラッと勉強しておくとWEB制作の現場では大いに役立つと思います。
それではまた明日の記事でお会いしましょう。
おしまい。